【会見全文公開】大谷翔平「気持ちを切り替えるのは難しい」
米大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手が、日本時間26日に通訳の水原一平氏の違法賭博問題に関してメディアの前でコメントを行いました。
目次
- 大谷翔平選手のコメント全文
- 大谷翔平選手のコメント全文解説
- 考察とまとめ
1.大谷翔平選手のコメント全文
まず皆さん、来ていただいてありがとうございます。
僕も話したかったので 嬉しく思っていますし、チームの関係者の皆さん、僕自身もそうですけど、ファンの皆さんもここ1週間くらい、厳しい1週間だったと思うんですけど、皆さん含めて、我慢とご理解していただいたのは、すごくありがたいなと思っています。
まず、僕自身も信頼していた方の過ちというのを悲しくというか、ショックですし、今はそういう風に感じています。
現在進行中の調査もありますので、今日話せることにまず限りがあることにご理解いただきたいということと、また、今日ここに、詳細をまとめた、分かりやすく皆さんにお伝えするためにまとめたメモがありますので、そちらの方に従って、何があったのかというのを、まず説明させていただきたいと思います。
まずはじめに僕自身は、何かに賭けたりとか誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それを頼んだり、ということは無いですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん、全くありません。
本当に数日前まで、彼がそういうことをしていたということも全く知りませんでした。 結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、みんな、僕の周りみんなにウソをついていたというのが、結論から言うとそういうことになります。
まず、初めに言うと、先週末、韓国で僕の代理人に対して、私が違法なブックメーカーから、僕が賭博に関与しているのではと連絡がありました。
一平さんは、僕にこういった取材の依頼があるということもまず僕に話していなかったし、僕の方にそういう連絡はまず来ていなかったということと、代理人には一平さんは僕と話して分かったのは一平さんにではなく、某友人の借金の肩代わりとして支払ったというふうに、僕の代理人含めて話してました。
その翌日に、さらに尋問で一平さんは僕たちの代理人に対して、借金は自分のもの、一平さん自身が作ったものだということを説明しました。それを僕が肩代わりしたという話をそのとき代理人に話したそうです。
そしてこれらは、まったく全てがウソだったということです。
一平さんは取材依頼のことも、僕にはもちろん伝えていなかったですし、代理人の人たちに対しても、僕はすでに彼と話して、コミュニケーションをとっていたとウソをついていました。
そして、僕がギャンブルに関しての問題を初めて知ったのは、韓国の第1戦が終わったあとのチームミーティングの時です。
そのミーティングで彼は全部英語で話していたので、僕にその時通訳がついていなくて、すべて英語で話していたので、完全には理解できていなくて、なんとなく、こういう内容だろうなというのは理解できていましたが、なんとなくそのときは違和感を感じていました。
その時彼は僕に対して、ホテルに帰った後で2人でより詳しいことを話したいので、今は待ってくれと言っていたので、僕はまずそのときはホテルまで待つことにしました。 僕は一平さんはミーティングのときに、ギャンブル依存症だというのは知らなかったですし、彼が借金していることも、そのミーティングのときは知りませんでした。
僕は彼の借金返済にもそのときも同意してませんし、ブックメーカーに対して送金してくれと頼んだことももちろん許可したこともないです。
その後、試合後、ホテルに戻って一平さんと初めて話して、彼に巨額の借金があることをそのとき知りました。
彼はそのとき私に、僕の口座に勝手にアクセスして、ブックメーカーに送金していたということを僕に伝えました。僕はやはりおかしいと思って、代理人と話したいということで、代理人を呼んでそこで話し合いました。
話を終わってこれを聞いて、僕の代理人も彼にウソをつかれていたということを初めて知って、すぐにドジャースの皆さんと弁護士の人たちにそのとき連絡しました。そのドジャースの皆さんも、代理人の人たちも彼らも、そのときに初めて自分たちもウソをつかれていたことを知りました。
そして、僕が弁護士の人たちが、これは窃盗と詐欺のことなので、これは警察当局に引き渡すという報告をしました。
これが、それまでの流れなので、僕はもちろん、スポーツ賭博には関与していないですし、ブックメーカーに送金をしていたという事実はまったくありません。
正直、ショックという言葉が、正しいとは思わないですし、それ以上、うまく言葉では表せないような感覚でこの1週間くらいは過ごしてきたので、今はそれを言葉にするのは難しいと思っています。
ただ、シーズンも本格的にスタートするので、ここから、弁護士の方々にもお任せしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいなと思っています。
気持ちを切りかえるのは難しいですけど、シーズンに向けてスタートしたいですし、きょうまずお話しできてよかったと思っているので、きょうは質疑応答は、これが今お話しできるすべてなので、質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います。
以上です。
ありがとうございました。
2. 大谷翔平選手のコメント全文解説
大谷翔平選手の会見コメント全文を解説します。
- 感謝と理解の意: 大谷選手は報道陣やファンへの感謝と理解を示し、過去の1週間についての厳しい状況を認めました。
- 信頼の裏切り: 水原一平氏の行為に対する驚きとショックを表明し、信頼の裏切りを感じていることを明かしました。
- 事実関係の説明: 大谷選手は水原氏の行動と自身の関与について説明し、事実関係を整理しました。
- ウソの暴露: 水原氏がウソをつき、借金の肩代わりを頼んだことや、ブックメーカーへの送金などを暴露しました。
- 不正の報告: 大谷選手は、事件の経緯を詳細に報告し、警察当局に事件を報告したことを明かしました。
- 全面的な協力: 弁護士と警察当局に全面的な協力をする意向を示しました。
3. 考察とまとめ
大谷翔平選手のコメントから見える事実を考察します。
- 信頼関係の崩壊: 水原一平氏の行動が信頼関係を崩壊させ、大谷選手に多大なショックを与えたことが明らかです。
- 不正行為の否定: 大谷選手は自身の不正行為への関与を否定し、事件に対して透明性を保とうとしています。
- 全面的な協力: 大谷選手は警察当局との全面的な協力を約束し、事件の解決に向けて積極的な姿勢を見せています。
大谷選手が野球に専念できる環境に早く戻ることを祈るばかり!